コラム1「診療の特徴」

Q.浮間舟渡ありこ眼科の診療環境は?

 開業当初から、町のクリニックだからといって「このくらいまでは診られる」というような妥協はあまりしたくないと思っていました。ある程度限りはありますが、設備は一般の総合病院に近いものを整えています。
 通常の検査に必要な機器はもちろん、自発蛍光や蛍光眼底造影検査もできる眼底カメラ、簡単な手術を行える手術機器、レーザー装置も2台導入しており、迅速な治療を行える設備はひと通りそろっています。

Q.診療内容の特徴は?

 特に力を入れているのは院長の専門でもある近視の治療です。中でもお子さんの近視の進行やそれに伴う病気についての注意啓発や予防治療には今後も取り組んでいきたいと思っています。
  高齢の方で多いのは眼瞼下垂(がんけんかすい)という瞼(まぶた)が垂れ下がってしまう病気の手術ですね。医療ではなく美容の範囲だと思われている方も多いのですが、実は眼科で保険診療すべきものなのです。当院では最高齢95歳の方も手術を受けられました。

Q.どのような患者さんが多いですか?

 北区は都内でも高齢者が多い地域なので、高齢の方が半数いらっしゃいます。さらにお子さんが多いことがこの地域の特徴ですね。この辺りは大きな公園もあり子育てのしやすい環境なので、ファミリー層も多いんです。
 多く見られる病気としては、高齢の方は白内障や緑内障、お子さんですと結膜炎といった一般的なものから、網膜剥離や黄斑変性症、糖尿病の網膜症などの重い病状を抱えている方もいらっしゃいます。以前勤めていた大学の外来で10年来拝見していた方がわざわざ遠い所から足を運んでくださったりするのは嬉しいですね。

Q.診療に際して心掛けていることは?

 まずは患者さん本人がご自身の状態を理解してもらえるように、なるべく簡単な言葉でご説明しています。当院のモットーは「最短かつ最良の治療で治ること」です。服薬指導も丁寧に行うことで、何度も通院いただかなくてもいいように配慮したり、電子カルテで情報をいち早く共有して診療の効率化を図るといった努力はとても大切なことだと思っています。

 一方で、通院することで癒されるといった方もいらっしゃいます。そんな場合には、ご家族や身の回りの話をお聞きしたりといったコミュニケーションを取りながら、安心してお帰りいただけるような対応を心がけています。
 体だけではなく心のケアも――医療の根本はそういう部分にあると思っています。

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