オルソケラトロジーとは?
就寝中に専用の特殊なコンタクトレンズを装用することで、近視などの角膜の屈折異常を手術せずに矯正する治療法です。
内側に特殊なカーブをもつコンタクトレンズを、夜寝ている間の6~7時間装用することで、角膜の形状が矯正されます。日中活動時の裸眼視力の向上を目的としています。
オルソケラトロジーの原理
処方するレンズは、有効性、安全性が認められ、厚生労働省から認可されたレンズを使用しています。
メリット
■ 日中は眼鏡やコンタクトレンズを使用せずに裸眼で生活できるようになります。
■ 夜間6~7時間の装用のため、日中用のコンタクトレンズよりも眼への負担が軽くなります。
■ 国内の研究で、子供の近視の抑制効果が報告されています。
デメリット
■ レンズの使用を中止すると、少しずつ角膜の状態が戻り、見え方も元に戻ります。
■ 近視や乱視の強い方は効果が出にくい場合があります。
注意点
■ 視力安定後も定期的な検診が必要です。
■ レンズの耐久性は、度数の安定している方で3~5年ほどですが、適切な使用・管理が必要です。
■ 以下にあてはまる場合はお勧めできないことがあります。ご相談ください。
- アレルギーによる目のかゆみがある方
- 一日の中で車あるいはバイクの運転時間が長い方
- 老眼を強く感じている方
- 乱視の強い方
費用について
オルソケラトロジーは保険適用外となり、自由診療です。
オルソケラトロジーの治療にかかる費用は医療費控除の対象になります。
トライアルレンズに限りがあるため、事前にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
(1)お試し期間…1週間
まずは1週間のお試し期間を設けております。
ケア用品のご購入のみで装用体験をしていただけます。
ケア用品費用…1,950円
(2)正規トライアル…1か月間
トライアル費用…55,000円
(3)トライアル後もオルソケラトロジー治療を継続する場合
オルソケラトロジーレンズ購入費…95,000円
初めの1週間ガイド
オルソケラトロジー開始後は、毎晩レンズを装用することで、約1週間ほどで一日の視力が安定するようになります。(個人差があります)
〔開始日〕
装用に慣れるまで、眼の中がゴロゴロするような違和感がある場合があります。翌日頃から次第に慣れてきます。
〔2~3日目〕
朝は視力回復を実感できても、午後には効果が薄れることがあります。必要に応じて度の弱い眼鏡やコンタクトを併用しましょう。
〔4~5日目〕
夜間に見る光がぶれたりまぶしく感じることがあります(ハロ・グレア現象)。徐々に慣れて感じにくくなりますが、気になる場合は車の運転等は控えるようにして下さい。
〔6~7日目〕
一日を通して視力が徐々に安定してきます。
合併症等の早期発見のためにも、定期検査は忘れずに受診してください。見え方が急に変化したり、異常を感じた場合はすぐにご相談ください。